慣らし保育って、いつまで続くの…。
この記事では、保育園の慣らし保育の期間を解説します。
先に答えを書くと、期間は園によって幅があり、1〜2週間ほどを目安にしつつ余裕を見ておくのがおすすめです。
体調や慣れ方によって延びることもあります。
- 期間は園ごとに幅がある/1〜2週間が一つの目安
- 短時間から少しずつ延ばす/スケジュール一例
- 延びる要因を見込んで復職日を決める/延びるのはどんなとき
- 泣く・食べないは家庭でフォロー/つらい時期の過ごし方
この記事では、期間の目安だけでなく、延びる理由と復職日の決め方まで踏み込みます。
目安を知らないまま復職日を決めると、長引いたときに休みが足りなくなりがちです。
先に見通しを立てておけば、当日になって慌てずにすみます。
保育園の慣らし保育の期間はどれくらい?まず結論
慣らし保育(少しずつ保育時間を延ばして園に慣れていく期間)は、園ごとに進め方が違います。
慣らし保育の期間は園によって幅がある
慣らし保育の期間には、全国で決まった日数はありません。
園の方針や子どもの慣れ方で変わるため、同じ地域でも長さが違います。
一つの目安として、1〜2週間ほどで進める園が多いものの、あくまで園によるという前提で見ておきましょう。
日数は園によって大きく異なります。正確な予定は、入園する園に直接確かめるのが確実です。
園の情報は、地域の子育て支援の場でも集められます。
支援センターでの情報集めもヒントになるはずです。
まずは「幅がある」と知っておくことが、見通しを立てる第一歩。
慣らし保育には子どもが環境に慣れる目的がある
慣らし保育は、子どもが新しい場所と人に少しずつ慣れるために行われます。
いきなり長時間を過ごすと、子どもの負担が大きくなってしまうからです。
保育士が子どもの様子をつかむ時間でもあり、家庭と園が情報を共有する機会にもなります。
- 子どもが場所と保育士に慣れる
- 保育士が食事や睡眠のくせをつかむ
- 家庭と園が連絡の取り方をそろえる
目的が分かると、早く終わらせること自体がゴールではないと気づけます。
復職日から逆算して余裕を持たせる
期間の目安が分かったら、復職日は後ろに余裕を持たせて決めるのがおすすめです。
復職(育休のあと仕事に戻ること)の初日と慣らし保育の終わりがぴったり重なると、延びたときに動けなくなります。
目安の期間に、予備の数日を足して考えておくと安心です。
復職の初日と慣らし保育の終わりを同じ日にしないだけでも、気持ちに余裕が生まれます。
保育園の慣らし保育の期間の目安とスケジュール例
実際の進み方をイメージできると、必要な日数の見当がつきます。
短時間から少しずつ延ばすのが基本の流れ
多くの園に共通するのは、短い時間から始めて段階的に延ばすという流れです。
はじめは数時間だけ預け、子どもの様子を見ながら給食・午睡(保育園でのお昼寝)へと進めていきます。
子どもが落ち着いてきたら、少しずつ通常の保育時間に近づけていく形です。
- STEP1数時間だけ
午前中の数時間で迎えに行きます。
- STEP2給食まで
お昼ごはんを食べて帰宅。
- STEP3午睡まで
お昼寝を経験してお迎えに向かいます。
- STEP4通常保育へ
ふだんの保育時間へ。
進むペースは子どもによって違うので、前の段階に戻ることもあると考えておきましょう。
1週目から2週目のスケジュール一例
あくまで一例ですが、1週目と2週目を並べるとイメージがつかめます。
下の表は、ある園の進め方をまとめたものです。
園によって日数も内容も変わります。
| 時期 | 過ごし方の一例 |
|---|---|
| 1週目の前半 | 午前中の数時間で迎え |
| 1週目の後半 | 給食を食べてから帰る |
| 2週目の前半 | 午睡まで過ごす |
| 2週目の後半 | 通常の保育時間に近づける |
この通りに進まない日があっても、珍しいことではありません。
表はあくまで見取り図として、実際の予定は園と相談して決めましょう。
期間中の持ち物と送り迎えの負担
慣らし保育の間は、送り迎えの回数が一気に増えます。
短時間で迎えに行く日が続くため、家と園を何度も往復することになるからです。
持ち物は通常保育と同じ物が必要になる園も多く、初日から一式そろえておくと落ち着きます。
短時間保育でも、着替えや連絡帳が必要な園も。初日の持ち物は事前に確かめておきましょう。
上の子の送迎や家事と重なる時期でもあるので、家族で分担を決めておくと回りやすくなります。
0歳・1歳など年齢で慣らし保育の期間はどう変わる?
慣れるまでの時間は、入園時の年齢によっても違います。
0歳児クラスは生活リズムを整えることから
0歳児クラスでは、授乳や睡眠のリズムを園に合わせることが中心になります。
低月齢の子はまだ場所見知りが弱く、比較的すんなり慣れる子も。
一方で、ミルクや離乳食の進み方は家庭ごとに違うため、園との共有に時間をかける場合もあります。
- 授乳やミルクの間隔をそろえる
- 午睡の寝かしつけ方を伝える
- 体調の変化を細かく連絡し合う
生活リズム(起きる・食べる・寝る時間の流れ)が整うほど、園での一日も落ち着きます。
1歳児クラスは場所見知りで時間がかかりやすい
1歳児クラスは、場所見知りや人見知りが出やすい時期にあたります。
慣れない場所で不安がる場所見知りが強く、泣く時間が長引くことも。
歩けるようになって行動範囲が広がる分、環境の変化を敏感に感じ取る子も少なくありません。
泣く時間が長くても、心配しすぎなくて大丈夫です。慣れる速さには大きな個人差があります。
この時期は、家庭で安心できる時間をしっかりとることが大きな支えです。
2歳児以上は言葉が通じてなじみやすい
2歳児以上は、言葉でのやりとりが増えて気持ちを伝えやすくなる時期。
保育士の声かけを理解できるため、見通しを持って過ごせる子が増えます。
とはいえ、性格や経験によって差は大きく、年齢だけで決めつけない見方が大切です。
2歳児以上でも、初めての集団生活で不安が出る子はいます。年齢だけで判断しないようにしましょう。
どの年齢でも、その子のペースに合わせるという基本は変わりません。
慣らし保育の期間が延びるのはどんなとき?
復職日を決めるうえで大切なのが、期間が延びる要因を知っておくことです。
体調を崩して登園できない日が続く
期間が延びる大きな要因が、子どもが体調を崩すこと。
集団生活が始まると、感染症をもらう機会が増えていくからです。
熱が出て数日休むと、その分だけ慣らし保育も後ろにずれていきます。
- 発熱で数日続けて休む
- 胃腸炎などが園で流行する
- 鼻水やせきが長引く
こども家庭庁の保育所における感染症対策ガイドラインには、感染症ごとの登園のめやす(登園を判断する基準)が示されています。
入園前に受けておける予防接種は済ませておくと安心です。
流れははじめての予防接種の流れで確かめられます。
園やクラスの環境になじみにくい
体調とは別に、環境になじむまで時間がかかるケースもあります。
泣いて給食を食べられない、午睡で眠れないといった様子が続くと、園が慎重に進めることがあるからです。
これは子どもが真剣に慣れようとしているサインでもあり、悪いことではありません。
- 給食をほとんど食べられない
- 午睡で眠れず泣き続ける
- 登園時の大泣きが長く続く
園は様子を見ながら進めるので、焦らず園のペースに合わせましょう。
延びたときに慌てないための備え
延びる可能性を見込んでおくと、予定が動いても対応できます。
復職日に予備の日数を足す、頼れる預け先を一つ確保しておく、といった備えが役立つからです。
いざというときの預け先を先に調べておくと、休みが取りにくい日も乗り切りやすくなります。
| 備え | やっておくこと |
|---|---|
| 日数の余裕 | 復職日に予備の数日を足す |
| 預け先 | 祖父母や一時預かりを確保 |
| 職場との共有 | 延びる可能性を先に伝える |
備えがあると、延びても気持ちに余裕を持って過ごせます。
慣らし保育の期間と復職のスケジュールを合わせる
慣らし保育の期間は、復職の予定とセットで考えると決めやすくなります。
復職日は慣らし保育が終わる後ろに置く
復職日は、慣らし保育が終わる予定より後ろに置くのが基本。
終わりと同じ日に復職すると、少しでも延びたときに初日から休む形になってしまうからです。
数日の余裕があれば、子どもの様子を見ながら通常保育へ移れます。
- 慣らし保育の予定期間
- 延びたときの予備の日数
- 職場に伝える復帰の目安
働き方を先に整えておく方法もあり、慣らし保育と育児時短勤務の制度もあわせて確かめておくと選びやすくなります。
育休の延長も選択肢に入れておく
復職日をずらせないときは、育児休業の延長が選択肢になります。
育児休業(子どもを育てるために仕事を休める制度)は、原則として子どもが1歳になるまで。
保育所に入れないなどの事情がある場合は、育児・介護休業法にもとづき最長2歳まで延長できます。
延長には手続きや要件があり、内容は変わることも。勤務先や自治体の窓口で確かめましょう。
1歳6か月や2歳までの延長も、事情によっては認められる場合があります。
仕事を休みにくいときの相談先
どうしても休みにくいときは、一人で抱え込まず相談するのが近道です。
祖父母の手を借りる、自治体の一時預かりを使うなど、頼れる先はいくつか。
職場に事情を早めに伝えておくと、勤務の調整をお願いしやすくなります。
- 祖父母などの家族
- 自治体の一時預かり
- 病児保育やファミリーサポート
入園直後のワンオペがつらい人は、入園前のワンオペを乗り切る工夫も参考になります。
慣らし保育の期間中に子どもが泣く・食べないときの過ごし方
泣く・食べないと聞くと不安になりますが、多くは慣れていく途中の様子です。
泣くのは慣れていく途中のサイン
登園のときに泣くのは、子どもが真剣に慣れようとしているあらわれ。
親と離れる不安を、涙で表しているだけのことが多いからです。
多くの子は、預けたあとしばらくすると落ち着いて過ごしています。
別れぎわは、長く引きとめず笑顔で送り出すのがコツです。すっと預けたほうが切り替えやすくなります。
園での様子が気になるときは、お迎えのときに聞いてみるのがおすすめ。
食べない・眠れないは家庭でフォローする
園で食べられない・眠れないときは、家庭で補う気持ちで見守りましょう。
慣れない場所では食欲が落ちる子もいて、無理に食べさせる必要はないからです。
家では、落ち着いて食べられる時間と、ぐっすり眠れる環境を整えてあげましょう。
- 家で落ち着いて食べる時間をとる
- 早めに眠れる環境を整える
- 甘えを受け止めてスキンシップ
家庭の午睡環境について、こども家庭庁は睡眠中の注意を次のように示しています。
寝ているこどもの顔の近くに、口や鼻を覆ったり、首に巻き付いたりする物は置かないようにしましょう。
こども家庭庁「窒息・誤飲事故」
眠りが浅くなりがちな子には、赤ちゃんが昼寝しない理由もあわせて読んでみてください。
親のしんどさもため込まない
慣らし保育の時期は、子どもだけでなく親も気持ちが揺れます。
泣くわが子を預けて出かけるのは、思っている以上に胸が痛むものだからです。
これは一時的なもので、子どもが園に慣れるにつれて和らいでいきます。
- 頑張りすぎないと決める
- つらさを家族や友人に話す
- 短い休息の時間をつくる
気持ちが重い日が続くときは、育児ノイローゼとの向き合い方も一度目を通しておくと支えになります。
親が無理をしすぎないことも、園生活を長く続けるための準備です。
保育園の慣らし保育の期間を短くしたいときの伝え方
復職の都合で、期間を短くしたい場面もあります。
短縮できるかは園の方針で決まる
期間を短くできるかどうかは、園の方針と子どもの様子によります。
復職日が動かせない事情を伝えれば、短めのスケジュールを組んでくれる園もあるからです。
ただし、子どもの負担が大きいと園が判断すれば、無理に短くはできません。
短縮を急ぐと、子どもが体調を崩して結局長引くこともあります。園と相談しながら進めましょう。
まずは事情を正直に共有するところから。
角が立たない相談の切り出し方
相談するときは、要望より事情を先に伝えると受け止めてもらいやすくなります。
「短くしてほしい」だけでは、園も返事に困ってしまうからです。
復職日という動かせない事情を添えれば、園も一緒に方法を考えやすくなります。
| 伝えたいこと | やわらかい切り出し方 |
|---|---|
| 短くしたい | 復職日が決まっていて相談したい |
| 不安がある | 子どもの様子を見ながら進めたい |
| 予定を知りたい | 見通しを一緒に立てたい |
事情と気持ちをそろえて伝えれば、園も協力しやすくなります。
保育園の慣らし保育の期間に関するよくある質問
ここでは、慣らし保育の期間にまつわる疑問をまとめました。
- Q慣らし保育の期間はどれくらいが目安ですか?
- A
- Q慣らし保育はいつから始まりますか?
- A
- Q0歳と1歳で慣らし保育の期間は変わりますか?
- A
- Q慣らし保育の期間中に仕事を休めないときはどうすればいいですか?
- A
- Q復職日はいつに設定すればいいですか?
- A
- Q慣らし保育が延びるのはどんなときですか?
- A
- Q子どもが泣き続けても大丈夫ですか?
- A
- Q給食を食べないときはどうすればいいですか?
- A
- Q慣らし保育の期間を短くしてもらえますか?
- A
園の方針と子どもの様子によりますが、事情を伝えれば相談に乗ってくれる園もあります。
急ぎすぎると体調を崩して長引くこともあるため、園と相談しながら進めましょう。
伝え方は角が立たない相談の切り出し方にまとめました。
- Q慣らし保育はしなくてもいいですか?
- A
まとめ:保育園の慣らし保育の期間は園と相談して余裕を持とう
保育園の慣らし保育の期間に悩んでいる人は、園ごとに幅がある前提で目安を押さえるのがおすすめです。
そのうえで延びる要因も見込んで、復職日には予備の日数を足しておきましょう。
目安の1〜2週間はあくまで一例で、体調や慣れ方によって変わります。
- 期間は園ごとに幅がある/まず結論
- 短時間から少しずつ延ばす/スケジュール一例
- 延びる要因を見込んで復職日を決める/復職と合わせる
- 泣く・食べないは家庭でフォロー/つらい時期の過ごし方
今日できるのは、園に期間の目安を聞いて、復職日に予備の数日を足しておくことです。
その一手間で、慣らし保育の時期をぐっと落ち着いて過ごせます。
まずは園に目安を聞いてみよう。
あとは子どものペースに合わせて、無理なく園生活のスタートを切りましょう。
