
🪴はじめに
「顔を引っかくからミトンをさせているけど、発達に悪いって聞いた…」
「手を自由に動かしたほうがいいって本当?」
「新生児からずっとミトンをしていたけど大丈夫かな?」
赤ちゃんのミトンは、
“顔への引っかき防止” として便利なアイテムですが、
「発達に影響するのでは?」という不安がとても多いグッズのひとつです。
実際、
✔ ミトンは使い方によってメリットもデメリットもある
✔ 長時間の常用は推奨されない
✔ 月齢によって必要性が大きく変わる
というのが専門家の共通見解です。
この記事では、
- ミトンは発達に影響するのか?
- いつまで使うべき?
- ミトンをするメリット・デメリット
- 正しい使い方とやめどき
- 実体験から分かる注意点
- 爪・肌トラブルとのバランスの取り方
を、優しく・具体的に解説します🌼
まずは一番重要なポイントから。
赤ちゃんにミトンをすると発達に影響する?
長時間のミトンは注意!
長時間のミトン着用は、手の感覚の発達・指しゃぶり・探索行動を妨げる可能性があります。短時間の使用なら問題ありません。
なぜ探索行動を妨げてはいけないのか。
赤ちゃんの脳は“手で触ること”で急速に発達します。
特に生後0〜3ヶ月は、
- 指をしゃぶる
- 自分の手を眺める(ハンドリガード)
- ものに触れる
といった行動を毎日のようにしています。
ミトンをつけっぱなしにすると、
- 触覚刺激が減る
- 自分の指を認識しにくい
- 指しゃぶりの練習ができない
- 手の感覚発達が遅れる可能性
が出るため、
“ミトンつけっぱなし” は推奨されません。
【具体例】
- 生後2ヶ月のハンドリガード期にミトンを長時間つけていたら、手を見る行動が始まらない
- 指しゃぶりが出にくく、寝つきが悪いままというケースも
- 産後すぐに顔を引っかく乳児は多いが、これは生後1〜2ヶ月で自然に減る
- 多くの助産師さんは「短時間だけがおすすめ」と話すことが多い
まとめ
ミトンは“必要な時だけ・短時間” が正解。
常に着けるのではなく、発達と安全のバランスをとりながら使うことが大切です。
赤ちゃんの手の発達はどう進む?(基礎知識)
赤ちゃんの手の発達は生後すぐから始まり、
ミトンとの相性を理解するには、この流れがとても重要です。
では、月齢別でまとめましたのでご覧ください!
● 生後0〜1ヶ月:反射で握る
モロー反射・把握反射が強く、
手の開閉がまだ未熟。
● 生後1〜2ヶ月:自分の手を“存在として認識”
手をじっと見つめる「ハンドリガード」が始まる時期。
このあたりでミトンのつけっぱなしは発達の妨げになりやすい。
● 生後3〜4ヶ月:手を舐めて感覚を発達
指しゃぶり・手しゃぶりでストレス調整もするようになる。
● 生後5ヶ月以降:おもちゃを掴んで遊ぶ
触覚がどんどん成長し、探索行動が増える。
この流れを見ると、
ミトンの役割は「生後0〜1ヶ月の顔・爪の保護」に限られ、
それ以降は“発達を妨げやすいアイテム”に変わっていくのが分かります。
ミトンのメリットとデメリット(専門的に整理)

✔ ミトンのメリット
- 顔の引っかき防止
- 新生児の乾燥・湿疹の悪化を防ぐ
- 爪切りが不慣れな時期の安心材料
- 授乳中に顔を触りすぎないようにできる
✔ ミトンのデメリット
- 手の感覚発達(触覚)が遅れる
- 指しゃぶりが妨げられ、寝つきが悪くなる
- ハンドリガードの開始が遅れる
- おもちゃに触れにくくなる
- 手汗がこもって蒸れやすい
✔ まとめ
メリットは「ケガ防止」。
デメリットは「発達の妨げ」。
だから“短時間で使う”が一番バランスが良いです。
ミトンはいつまで使う?(やめどき)
● 基本の目安:生後1ヶ月まで
顔の引っかきが減り、
手の動きが活発になってきたら外す方が良いです。
● 遅くても:生後2ヶ月まで
ハンドリガードが始まる時期なので外してあげるのが理想。
● 例外
- 重度の湿疹で肌を守る必要がある
- 医師から指示がある
これらの場合はミトン継続OK。
ミトンを使うなら“短時間だけ”が安全(正しい使い方)
● 授乳中だけ
“引っかきやすい時間帯対策”として短時間に。
● 寝る前だけ
寝付く直前の顔ひっかき対策として使う家庭も多い。
● 爪切りができるようになったら卒業
新生児の爪は早く伸びるので、
1〜2日に一度こまめに切ってあげるのが安心。
● 手が蒸れたらすぐ外す
汗と蒸れは肌荒れの原因に。
私の体験談:ミトンって便利だと思っていたけど…
「顔をよく引っかいていたので、最初の1ヶ月はミトンに頼っていました。
別に発達とかも考えていなかったんですが…。
ある日、調べていると“発達のためにできるだけ外すこと”と言われて…
生後1ヶ月頃から外すようにしたら、すぐに手を見つめたり舐めたりするようになりました!
とは言え…たまに顔に引っ掻き傷も作るし…。まだまだ心配ですが…。
とりあえず、外してよかったなと思っています。
よくある質問(Q&A)
Q:ミトンを長時間つけていたけど大丈夫?
A:基本的に問題ありませんが、今後は“短時間だけ”に切り替えればOK。
Q:手しゃぶりが多くてミトンしたい…
A:手しゃぶりは発達に必要なので、ミトンで止める必要はありません。
Q:顔の引っかきがひどい時期は?
A:生後0〜1ヶ月はよくあるので、保湿と爪ケアを優先しましょう。
Q:外出時のミトンは?
A:必要性は低め。温度調節・日除け目的以外で長時間使うのは避けた方が良いです。
まとめ
赤ちゃんのミトンは、
“ずっとつけっぱなし”はNG。
必要な時だけ短時間使うのが正解。
手の感覚は脳の発達に直結しているため、
- ハンドリガード
- 指しゃぶり
- おもちゃに触る行動
を大切にするためにも、
生後1ヶ月〜2ヶ月にはミトンを卒業するのがおすすめです。
赤ちゃんの手は「学びのセンサー」。
安心できる範囲で自由に動かせる環境を整えてあげましょう🌼

